北方生物圏フィールド科学センターは、研究林、農場・植物園・牧場、臨海実験所・臨湖実験所・淡水実験所・水産実験所と、山から海まで多様なフィールドを擁した学内共同(研究)施設です。その土地面積の大半は研究林の森林であり、総面積は7万haと日本国土の500分の1にあたる広大な施設群です。
この広大で多様なフィールドを利用して、農学部・理学部・水産学部をはじめ、獣医学部、環境科学院、工学部、文学部など多くの学内利用の他、他大学や研究機関、企業との共同研究がおこなわれている他、国際的な共同研究も多く進められています。
研究対象は農林水産業を中心とした、持続的な食料・木材生産やバイオマス生産を始め、変動環境下での生態系・生物多様性保全、地球温暖化をはじめとした環境問題、マイクロプラスチックの水圏生物への影響など、社会的に関心の高い課題にも取り組んでいます。これらの研究活動は生態系サービス(森林域の炭素隔離サービスなど)の分野を中心としてSDGsの目標に大きく関わっており、それらの研究成果を活用した多様な野外実習等の教育プログラム(学部実習、大学院特論、フレッシュマンセミナーなど)や市民への公開講座等を実施しています。