環境健康科学研究教育センター

北海道大学環境健康科学研究教育センターは、2010年4月の開設以降、「環境と健康」分野の大規模な疫学調査の実施、環境健康科学に関する先進的な研究、多様化する問題に取り組む人材の育成、国内外の研究拠点との連携強化に取り組んできました。
当センターは、2015年4月に「環境化学物質による健康障害の予防に関する世界保健機関研究協力センター(WHO Collaborating Centre for Environmental Health and Prevention of Chemical Hazards)」として認証されました。以降、世界保健機関(WHO)と協力体制を構築し、地球規模での環境化学物質による健康障害の予防対策を講じる上で、重要な役割を果たしてきました。
ポリ塩化ビフェニルやダイオキシン類、近年では有機フッ素系化合物やフタル酸エステルなどのさまざまな環境化学物質の汚染が広がる中で、これらの環境汚染による影響をとくに受けやすい集団(子ども、妊婦、高齢者、労働者など)に対する健康障害が懸念されています。当センターは、このような環境汚染に関する情報の収集、予防方策・診断・治療方法などの研究と技術開発、さらにWHOとの協調による国際共同研究の立案と参加などに積極的に取り組んでいます。

また、当センターは、持続可能な社会の実現を目指すFuture Earth(FE)日本委員会に、北海道大学FEコンソーシアムの一員として参加しています。今後も「環境と健康」の分野から、研究、イノベーション、そして国際社会との協働によって、地球規模課題の解決に貢献していきます。