日本における人や動物の感染症の制御や食の安全は国内の活動だけでは実現できません。その実現には国際的な協力体制を整え、信頼関係を築いて知識と技術を共有することが必要です。
本プログラムでは、東南アジアのリーダーであり、日本とは食糧供給や獣医学分野での結びつきが深いタイ国のカセサート大学との間で、獣医学生を対象に単位互換を伴う相互派遣を行い、学生は派遣先大学の学生と一緒に1ヶ月半にわたり小グループでの臨床実習を行います。学生は、この実習と時間外の交流を通して、両国の文化や国民が求める安全・安心の姿の違いと共通点、それらを基盤とした獣医療のあり方を理解します。これが、強い信頼関係で結ばれた次世代獣医学国際連携の核となる人材の育成につながると考えています。なお、現在本プログラムは英国、米国、ザンビアおよびタイの4カ国、5大学との交換留学プログラムの1つとして運営されています。詳細はHPをご覧ください。