獣医学院では、「One Health」に基づく教育研究を行っています。「One World-One Health」とは、2004年に提唱されたマンハッタン原則のことで、人、動物、環境の健康は相互につながっており、これらを一つの健康としてとらえるコンセプトです。感染症や健康な生活、ウェルビーイングの促進、安全な環境、気候変動など、多くのSDGsの項目は、このOne Healthの概念を包含しています。
獣医学院では、先端的な臨床研究、人と動物の病気の共通性から医学・獣医学の連携により双方の健康の向上に繋げる汎動物学、人獣共通感染症、動物感染症、学際的な保全医学等に関して、高い専門性を持った研究教育を行っています。ケミカルハザード対策専門家コースや、獣医科学/汎動物科学研究者養成コース、統合臨床専門家養成コースを有し、また、One Healthフロンティア卓越大学院や、保全医学をテーマとする大学の世界展開力強化事業などを展開しており、国内外より多様な分野の学生が集っています。獣医学院は、SDGs達成のために、ヒトと動物、そして環境との橋渡しを行う、まさにバウンダリーな役割を果たす人材を輩出します。