工学院は、人類の長い歴史の中で営々と積み重ねられてきた学問の成果の継承と、それを基にした新たな科学・技術の創造を通じて、幅広い工学分野における基礎的素養と高度な専門的素養を身に付け、グローバル化や科学技術の高度化、研究領域の学際化等に柔軟に対応できる多様な知識と思考力、判断力、実務対応能力を持つ人材を育成することを教育目標としています。工学院が掲げているこの目標は、まさにSDGs達成のための人材育成です。
工学院が現在提供している講義は、SDGsの17の開発目標の内の実に7つを網羅しています。SDGsの一つ「7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」について学ぶ「エネルギー環境システム特別講義:自動車を取り巻くエネルギー課題と今後の対応」は、そのほんの一例に過ぎません。また、工学や農学、理学等、北大内の様々な部局と、企業、農家、他大学等が連携して行なっている「ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点」は、 SDGsの内の実に11を網羅するプロジェクトです。工学院は、このプロジェクトの下、SDGsに精通した博士人材の育成を行なっています。
工学院は、歴史的に北海道、日本そして世界に貢献するため、様々な分野で実学教育・研究を行ない、社会のニーズに応えた新たな研究分野を開拓してきました。企業との共同研究も盛んで、それを通してこれまでも多くの社会貢献を行なってきた実績があります。留学生も多く、海外との共同研究も盛んに行われており、グローバルな活動も活発です。工学院は、これからも世界の持続的な発展を支える教育と研究を実践していきます。