量子集積エレクトロニクス研究センター

エレクトロニクスは、コンピュータやスマートフォンのようなデジタル情報機器を動かすための基盤技術であり、エレクトロニクスの進歩が多くの人々の生活を豊かにしてきました。しかし、世界の人々がネットワークを介してデータを処理・保存するようになり、2025年には全世界の発電量の20 %がこれらの基盤技術に費やされると予測されています。デジタル機器群が環境へ与える負荷はもはや無視できません。

「量子集積エレクトロニクス研究センター」では、量子力学的効果を駆使し、高度情報化と低環境負荷を両立しうる革新的なエレクトロニクス技術の創造を目指します。そこで、大学院情報科学研究院/情報科学院、企業や国際的な研究機関と協力し、SDGsに貢献する研究と教育を行っています。
研究例としては、グリーン・エネルギーの創出や効率的な情報処理の鍵となる半導体ナノ構造体、窒化物半導体を中心としたエネルギーを有効活用する新しいエレクトロニクス材料と応用、極低消費電力デバイスや集積回路があります。研究成果は、スマートフォンや電気自動車のような身近な機器、AI・ロボットといった最先端のデジタル技術に貢献するとともに、環境問題を世界的規模で解決する糸口にもなっています。