北海道大学外国語教育センターでは、英語の他にも10ヵ国語以上の外国語授業、外国語演習授業を提供しています。それらは単に、語学力を磨くだけでなく、異なる言語の学習を通して、世界にあるさまざまな価値観、多様な世界の見え方を学ぶ場です。北大の全学教育の授業は、いわゆる「教養教育 liberal arts」の流れを汲んでいます。ここでのliberalとは、「他人の行動や意見を、とくにそれが自分と異なる場合でも、理解し尊重しようとすること」という意味です(「liberal」の本当の意味はこちら)。

したがって、北大の外国語教育センターの外国語学習は、SGDsの「16. 平和と公正をすべての人に」を支える、基礎を提供するものです。さらに、外国語教育センターのビデオ教材の一部は、オープンコースウェアとして、世界のどこからでも誰でも自由に利用できる語学教材を提供しています。これはSDGsの「4. 質の高い教育をみんなに」につながるものです。
どの分野のどのような勉強・研究を行う人にも、どのような分野で将来仕事をする人にも、必要な多様性を理解し、さまざまな背景を持つ人たちとの良い関係を醸成していくこと。「役に立つ外国語」を超えて、「国際性の涵養」を育むことが、北大の外国語教育の本質なのです。