多様な国・地域・組織の人々と連携・協働して世界の課題解決に貢献することを目指す北海道大学では、持続可能な社会の実現に資する人材育成のため、インドネシア・タイ(PARE)、ロシア(RJE3)、インド(STSI)の大学と協働し、それぞれの地域における課題をテーマとして、2012年から3つのプログラムを実施してきました。
2022年4月より、これら各プログラムの特徴を活かしつつ、北海道大学が積極的に取り組んできているサステイナビリティを包括的に学べるように、3つのプログラムを融合してOGGs(One program for Global Goals)という1つのプログラムプログラムを創設しました。OGGsは、北海道大学が策定した「2040年に向けた北海道大学の国際戦略」で掲げている4つの戦略目標のうち、「魅力的な国際協働共修環境の推進」と「サステイナビリティの関連の分野での実践的な貢献」を念頭に置いた大学院特別教育プログラムです。
OGGsの特徴
- 海外のパートナー大学の学生と共に、持続可能な開発・発展・社会に係る課題について、基礎から応用まで包括的に学ぶことができます。
- PARE(インドネシア・タイ)、RJE3(北方圏(予定))、STSI(インド)の、3つのコースを提供します。
- 修士課程の学生を主たる対象とした「基礎プログラム」と、博士課程の学生を主な対象とした「発展プログラム」で構成されています。
- PBLという教育方法を取り入れます。PBLは課題解決型学習(Project Based Learning)、または問題解決型学習(Problem Based Learning)と呼ばれ、正解のない問題に対してグループワークの中で知識を組み合わせて解決へと導く能力を養うことを目的としています。特に基礎プログラムの科目には3つのコースが合同で実施する科目があり、そのうちの一つ、「SDGs演習」はPBL科目として授業に主体的に関わることが求められます。
- すべての授業や演習を、英語で実施します。インドネシア、タイ、ロシア、インド、日本から異なるアクセントのある英語によるコミュニケーション能力も試されます。
- 各科目で修得できる能力をカリキュラムマップで示します。また、各能力についてどのレベルまで達成したのか、学生が理解できる評価法を導入します。
- 修得した能力に応じて、「オープンバッジ」を授与する予定です。オープンバッジは、国際標準のデジタル証明書です。学生は、取得したバッジで就職活動等の際に履歴書やメールに表示して、自身が習得した能力をアピールすることができます。
カリキュラムマップや科目・単位など、詳しくはこちらをご覧ください。※OGGsのHPに移動します。