北海道は、様々な社会問題が全国に先駆けて深刻化している課題先進地域です。北海道大学においても「自治体との共創」や「課題解決のための社会との連携強化」をかかげ、大学の総合力を活かした新しい地域連携の形を推進しています。札幌農学校の2期生である新渡戸稲造は、実学の重視とは現場(地域)重視に他ならないと説き、地方(ぢかた)学を提唱し、地方の活力を高める必要性を説いてきました。

「地方学(ぢかたがく)の実践支援プログラム」は、自身の研究や大学での学びを自らのアイディアにより発展的に展開する調査,研究を軸として、北海道の地域社会や団体と連携しながら、現場地域(フィールド)において課題解決を主体的に取り組む大学院生を支援するプログラムです。
学生が「フロンティア精神」、「実学の重視」を胸に、現代版「地方学」を主体的に実践することで、現場で生まれる新しい問題、発見、学びによる成長を、旅費支援という形でサポートしています。

 

以下、2023年度の情報に更新しました(2024年3月25日更新)

「地方学(ぢかたがく)の実践支援プログラム」採択プロジェクト (2023年度)

  • 世界自然遺産知床西岸先端地区の番屋の研究(斜里町)
  • 牛に薬品を与えると糞中の多様性は減少するのか-持続可能な食料生産に向けた放牧管理の改善へ-(黒松内町)
  • 道内地方小規模高校における生徒支援についての研究(苫前町)
  • 開発から半世紀を迎えたニュータウンに暮らす住民にとっての「資源」とその形成過程-札幌市もみじ台地区を事例に-(札幌市)
  • 道南地域における未利用魚の資源量調査および未利用魚の有効活用に向けて(函館市)
  • 牛伝染性リンパ腫の診断および発症予測診断による畜産被害軽減の試み(松前町)
  • 地域住民主体のジオパークを実現するための洞爺湖有珠火山マイスターと専門家の協働に関する研究(洞爺湖町など)
  • 歌才湿原におけるハイイヌツゲ除去後の生物多様性(黒松内町)
  • 凍結防止剤が札幌市の雪堆積場土壌に及ぼす影響(札幌市)
  • 「自然と共生をめざすコメ作り」を教材としたサステナビリティ人材育成プロジェクト-無肥料・無農薬米の収穫祭の開催報告-(札幌市)

地方学の実践支援プログラム 運営チーム (2023年度)

  • NPO法人 北海道エンブリッジ代表  浜中 裕之
  • 株式会社聴き綴り本舗 代表取締役&聴き綴り士
    北海道大学高等教育推進機構CoSTEP フェロー  西尾 直樹
  • 北海道大学 産学・地域協働推進機構 産学協働マネージャー  千脇 美香
  • 北海道大学 大学力強化推進本部 統合URA研究マネジメントステーション ステーション長(副理事)  阿部 弘
  • 同 副ステーション長 統括主任URA 田中 晋吾
  • 同 URA     阿部 義之

成果報告会の開催報告

これまでの「地方学(ぢかたがく)の実践支援プログラム」の成果報告会の開催報告は、統合URA研究マネジメントステーションのウェブサイトで公開しています。

「2020年度成果報告会の開催報告」 フライヤー(2020)

「2021年度成果報告会の開催報告」 フライヤー(2021)

「2022年度成果報告会の開催報告」 フライヤー(2022)

「2023年度成果報告会の開催報告」 フライヤー(2023)