このプロジェクトは、KAbwe Mine Pollution Amelioration Initiative で「KAMPAI」プロジェクトと呼ばれています。ザンビア共和国では銅の輸出が経済を支えていますが、過去には鉛亜鉛鉱床も利用されていました。特にカブウェ市にある鉛亜鉛鉱床では、鉛により環境が重度に汚染されており、人や動物にも鉛が蓄積していることがわかっています。そこで、鉛汚染の健康への影響や経済へのインパクトを調べると同時に、何が鉛の汚染源となっているのか、一度汚染された環境を修復するためにはどのような方法があるのか、そのメカニズムや新たな方法の開発を行っています。北海道大学からは農学、工学、保健、地球環境、情報、理学、獣医、経済など幅広い研究者が参加しています。ザンビア共和国からもザンビア大学、ザンビア政府省庁、カブウェ市が参加し、総勢200名を超える研究プロジェクトとなっています。