気候変動対策への市民参加に関する研究の一環として、「気候市民会議さっぽろ2020」が2020年11月8日(日)〜12月20日(日)に4回にわたってオンライン(Zoom)で開催され、このたび速報版の報告書が公表されました。

「報告書速報版」のダウンロードはこちら(気候市民会議ウェブサイト)

全国で初めての試みとなるこの気候市民会議には、無作為抽出で選ばれた札幌市民20人が参加し、専門家の意見も聞きながら気候変動を始めとする環境問題について議論を重ねました。その結果、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするとの目標を無理なく実現できる対策を求める意見で一致し、さらに3分の1の参加者は、より早い時期の達成を目指すべきだと考えていることが明らかになりました。
議論の結果は、札幌市環境局長へ報告するとともに、さらに詳しく分析して公表するほか、3月にはオンラインでシンポジウムを開催し、詳しい結果の報告やその生かし方について議論、発信される予定です。

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【気候市民会議について】
世界的に今世紀半ばまでの脱炭素社会への転換(温室効果ガス排出実質ゼロの実現)が求められる中、欧州の国や自治体では無作為抽出型の「気候市民会議」を開いて対策を話し合う動きが広がっています。気候市民会議さっぽろ2020 は、北海道大学や国立環境研究所、大阪大学、名古屋大学、明治大学、日本科学未来館などの共同研究の一環として、札幌市、公益財団法人北海道環境財団、RCE北海道道央圏協議会の協力により、国内で初めて試行されたものです。