令和8年度保健医療学系代表者協議会総会(2026年6月1日)において、健康科学分野 吉村高明講師が、国立大学保健医療学系代表者協議会による若手教育活動表彰事業において最優秀賞を受賞しました。

国立大学保健医療学系において、教育の質の向上、教育の改善や改革に尽力した取り組みをたたえ、その成果・内容を広めることにより、国立大学保健医療学系の教育の活性化と更なる発展を目的とし、国立大学保健医療学系代表者協議会若手教育活動表彰が実施されております。

本表彰は、国立大学保健医療学系代表者協議会の規定する「看護学」「臨床検査学」「診療放射線学」「理学療法学・作業療法学」の4教育分野からの推薦に基づき、教育の質の向上、教育の改善や改革に貢献した若手教員を表彰するものです。


受賞内容

【教育活動名】5専攻共通科⽬「保健医療概論」におけるアクティブラーニングの実践

 

【概要】
「北海道大学で保健科学を学ぶ」ということを最上位の目標として掲げ、従来の専門職ごとの役割に限定しない国際社会の動向を見据えた国際的かつ幅広い視点に立脚した保健科学の発展について学ぶ専攻共通必修科目「保健医療概論」にアクティブラーニングを導入した授業開発に尽力した。

本講義は、学部専門課程に進学した2年次の5専攻約200名を対象とした科目であり、最初の多職種連携教育と位置づけられる。

また、北海道大学が目指す「持続可能なWell-being社会の実現に向けた持続可能性の追求(HU VISION 2030)」に基づいた講義群と、5専攻の学生で構成されるグループワークと発表会で構成される。

 

医療AI・One Health・Future Earth等の保健科学の新しい国際潮流を踏まえ、「SDGs達成に向けて保健科学がなすべきこと」について議論し、現在の世界的課題を解決するためにどのように貢献できるかを多様な視点から主体的に考え、言語化できることを目指している。

講義パートは、HU VISION 2030に基づく北海道大学の方針(サステナビリティ推進機構)、保健学科がどのように貢献しようとしているか(保健学科長)、各専門職種がどのように貢献しているか(看護、放射線、検査、理学、作業)で構成される。

グループワークでは、受講学生は5専攻の学生で構成される約30の小グループに配属され、各グループごとに設定された課題に対して積極的な議論が進められる。

学生の自主性を尊重するために、教員は活発な議論を促すサポート役に徹する。

発表会では、各グループワークでの議論をまとめ、どのような提案ができるかを発表し、優れた発表に対して表彰を行う。

全回で「最も学び得たこと」や「気になったこと」を自由記述で集計し、テキスト解析により視覚化・即時フィードバックする「学びの循環」を構築し、学生からの質問にも教員回答を公開して双方向性を担保した。

また、近年発展が著しい医療AIについても本講義で扱い、当科目を入口として2025年度より開講された2~4年次を対象とした専門横断科目(選択科目)「医療AI概論」への受講動線を形成することで、保健学科の多くの学生が専門横断科目の受講につながっている。

 

 

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吉村高明講師をはさんで、左:矢野理香 保健学科副研究院長、右:石津明洋 保健科学研究院長