歯学部・大学院歯学院ではSDGsという言葉が使われる前から持続可能な社会への貢献を目指しております。SDGsの17の目標のうち、「すべての人に健康と福祉を」はもとより、「質の高い教育をみんなに」「人や国の不平等をなくそう」「働きがいも経済成長も」「ジェンダー平等を実現しよう」、等は歯学部・歯学院教育に大きく合致する部分です。
口腔からのアプローチによる健康の維持増進は、歯科医療の大きな目標であり、さらに発展する課題でもあります。人において「食べる」ことは、生きていく上で大切であり、さらに美味しいものを食べることにより心の安定も獲得できます。また、高齢者の方々の誤嚥性肺炎の予防などに必須である口腔ケアについてもその重要性が周知されてきました。「歯学」は人の健康を増進していくために必要な学問です。
歯学部では学修をより一層持続的・螺旋的に充実するようにカリキュラム改正を行い、2〜5年次に開講するアクティブ・ラーニング科目は「科学的探究心の構築」「美とは…」「歯科医院を作るということ」など、中学校や高校等で学んできたことをさらに多様性を持って普遍的かつ実践的に捉えるような学修体系とし、SDGs実現を目指しています。3年次及び5年次で開講するフロンティア科目では、プロフェッショナリズム、コミュニケーション学、地域医療、災害医療、公衆衛生、企業へのインターンシップ、研究施設の見学、病院や介護施設等への派遣、等を設け、さらに新渡戸カレッジと連携して短期海外留学も企画し、SDGsを生涯にわたって実践できる能力を身につけるべく様々な学修機会を提供しています。
また、歯学部では小・中学生から歯科医学教育に対する興味を持ってもらえるよう、北海道大学博物館に「触れる展示」や小学生向けの体験型学修を設ける等、SDGsをふまえた学修機会の提供を目指しています。