北海道大学文学研究院 応用倫理・応用哲学研究教育センターは、公開シンポジウム「娼婦が語る」を11月29日に開催します。

 

近世には、遊廓の遊女をはじめ、人身売買によって性売を強制される飯盛女や夜鷹などの娼婦が全国各地に生まれました。近代に入ると、性売買は多様な形態をとりながら著しく大衆化しました。その過程て、小説や映画など娼婦を描く作品も数多く制作され、娼婦は他者によってまなざされる存在となってゆきました。歴史研究の中ても、廃娼運動に焦点があてられる一方で、遊廓や私娼街を生きた当事者による作品や主体的な行動にはあまり関心が向けられてきませんてした。本シンポジウムでは、近世の遊女による「日記」、元娼妓による小説、戦後の「パンパン」の自助組織をめぐる資料などを手がかりとして、他者化されてきた娼婦の語りに耳を傾けます。

 

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