日本学術会議第二部生命科学ジェンダー・ダイバーシティ分科会、日本学術会議科学者委員会ジェンダー・エクイティ分科会、日本学術会議第一部総合ジェンダー分科会、及び日本学術会議第三部理工学ジェンダー・ダイバーシティ分科会は、北海道大学ダイバーシティ・インクルージョン推進本部、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所共催のもと、公開シンポジウム「科学におけるダイバーシティを考える ~自分らしい進路・キャリアパス選択のために~」を10月4日に開催します。
科学的思考は、生命科学や理工学のみならず、人文・社会科学を含むあらゆる学問分野に共通する普遍的な基盤である。近年、データサイエンスやデジタル・ヒューマニティーズなど分野横断型の融合領域が急速に拡大している。従来の「理系・文系」という枠組みを超えた多様な視点と経験による自由な発想が、次世代の革新的研究や技術開発の原動力である。しかしその一方で、「ジェンダー・ステレオタイプや無意識のバイアス」が進路選択やキャリア形成に影響を及ぼし、才能ある人材が十分に能力を発揮できない状況が深刻な課題となっている。
本シンポジウムは、こうした無意識のバイアスの実態と影響を多角的に捉えつつ、大学・研究機関・企業が推進するジェンダー・ダイバーシティ戦略やキャリア支援施策の最新動向を共有し、科学分野における包摂的で持続可能な研究・教育環境の構築を目指すものである。本シンポジウムが、参加者一人ひとりにとって「学問の多様性は個の多様性に支えられる」という気づきをもたらし、将来に向けた前向きなキャリア像を共に描く契機となることを期待する。
詳しくはこちらをご覧ください。※北海道大学ダイバーシティ・インクルージョン推進部門のウェブサイトに移動します。