2018年、北海道胆振東部地震で多くの森林が失われました。地域の子どもたちの遊び場として利用されていたはやきた子ども園の森の崩壊地を再生し、小さな復興につなげたい。はやきた子どもの遊び場づくりネットワークの呼びかけで、地域の方々だけでなく、全国からの復興支援ボランティアの協力も得て「地域資源を最大限活用した森林再生」が始まりました。地震で発生した倒木や落枝、林内に残された実生や種から育てた苗、飛来した種子を捕捉する天然素材マット、地域で働く馬で開拓した作業道、これらすべてを緑化に活かしました。震災から5年を経た研究では、苗の植栽や天然素材マットが機能的多様性の高い森づくりに貢献することが分かりました。再生する森はこれからもどんどん変化していきます。北大は、変化する森を観察し、緑化・森林再生技術の科学的検証や、多様な年齢層を対象としたSDGs実習を通して、これからも地域の小さな復興を支えていきます。

【研究成果】

【プロジェクト中心メンバー】