文学部・文学院日本史学研究室では、北海道内各地にフィールドを定め、古文書調査合宿を実施しています。いまはコロナで中断していますが、これまで十勝管内豊頃町、オホーツク管内置戸町、後志管内倶知安町、渡島管内松前町等で行なってきました。いずれも教員が参加しつつも学生が主体となり、インターカレッジ方式で調査団を組織してのプロジェクトです。参加者は、現地で合宿し、古文書史料1点1点に向き合い、整理番号を付与し、現状記録をとり、目録を作成します。これにより、参加者には日本史研究の基礎体力が養われることになります。
整理した古文書は、地域に保管され、情報は還元されます。作成した目録は、個人情報に留意しつつも、誰でもが活用できるよう閲覧・公開が図られます。地域の歴史資料のアーカイヴ化を期するこのプロジェクトは、健全な民主主義の根幹を支える歴史資料の公正な保存及び利用等に資する活動の地道な実践という側面を備えています。

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