国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、2023年度の戦略的創造研究推進事業 先端的カーボンニュートラル技術開発(ALCA-Next)の採択課題を2023年11月7日に決定しました。このJST・ALCA-Nextに、本学農学研究院 鈴木栞助教が研究開発代表を務める研究課題「工業リグニンの構造-物性相関の解明と高機能材料化技術の創出」が採択されました(応募総数:198件、採択総数:28件)。
採択課題
- 領域:資源循環領域
- 研究開発課題名:工業リグニンの構造-物性相関の解明と高機能材料化技術の創出
- 研究開発代表:北海道大学 農学研究院 助教 鈴木栞
- 主たる共同研究者:
- 北海道大学 先端生命科学研究院 准教授 野々山 貴行
- 三重大学 大学院生物資源学研究科 助教 徳永有希
- 研究開発課題の概要
リグニンは、木材の約3割を占める主成分であり、地球上で最も豊富に存在する天然の芳香族高分子です。リグニンの有効利用を考える上で、木材からセルロースパルプを製造する際の排液(黒液)から大規模に得られる「工業リグニン」は重要なバイオマス資源です。本研究は、工業リグニンに特化した独自の分析技術によって、複雑多様な化学構造と物性の相関を体系的に理解し、工業リグニンの個性に立脚した合目的的な材料設計指針の構築を目指します。石油由来の既存の競合材料にはない付加価値をもつ、高機能・高性能な高分子網目材料を工業リグニンから創製し、その特性を用途に応じて最適化するための技術基盤を創出します。
詳しくはこちらをご覧ください。※本学農学研究院のウェブサイトに移動します。
参考サイト:
※いずれも国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のウェブサイトに移動します。