本学水産学部学生、水産科学院の大学院生、および水産学部OBの社会人7名は、陸上養殖事業を支援するスタートアップ企業「AQSim」を本年度秋に設立する予定です。
2050年には地球の総人口が100億人になることが予想されており、これまでの漁船による漁獲量だけでは、食料、とりわけ「たんぱく質」が不足することが予想されています。気候変動の影響を受けにくい陸上養殖への期待が高まっています。その反面、陸上養殖のノウハウが蓄積されておらず、運用コストも高く採算性を取るのが難しく、新規参入業者には大きな労力が必要です。
今回起業する「AQSim」は、本学水産科学研究院の高橋勇樹助教らが開発したシミュレーションシステムを使用し、陸上養殖のコンサルティング業を展開します。魚の行動と成長をデジタル空間で再現し、飼育方法を見つけ出し、初年度から収益が見込める陸上養殖プランの提供を目指しています。こうした養殖事業への新規参入を後押しするサービスを展開することで、陸上養殖の普及と水産業の振興に役立てることを目的としています。
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