本学は、2022年6月に「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画します。
国立大学で30by30アライアンスへの参画は北海道大学が初になります。
本学は、北海道を中心に広大な研究林とキャンパスを所有し、長きにわたり調査研究(知的資産)、保全・管理(物的資産)をしてきました。また、本学は「世界の課題解決へ貢献する北海道大学へ」というビジョンを掲げています。持続可能な社会の構築に資する教育・研究・社会連携及びサステイナブルキャンパスの構築を推進・加速する観点から、本アライアンスへの参画を通して、生物多様性の保全、持続可能な社会の実現に取り組みます。
30by30(サーティ・バイ・サーティ)とは
30by30(サーティ・バイ・サーティ)とは、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする国際的な目標です。2021年6月に英国で開催された G7サ ミ ットで 『2030年自然協約( NatureCompact)』に合意、目標達成に向けG7各国が少なくとも同じ割合を保全・保護することについて約束しています。2021年10月に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で議論され、今後開催予定のCOP15第2部で採択される見込みです。
国内の取り組み:30by30ロードマップ・生物多様性のための30by30アライアンス
国際約束である 30by30目標の国内達成に向けて、生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議ではOECM※1認定等の主要な取り組みをまとめた「30by30ロードマップ」を策定しています。 また、30by30の国内達成に向けた仕組みの構築を目指し、環境省をはじめとした行政、企業、NPO などの有志連合(発起人 17 団体)として「生物多様性のための30by30アライアンス」が2022年4月8日に設立されました。
30by30について、詳しくはこちらをご覧ください。※環境省のウェブサイトへ移動します。
※1.OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)
国立公園となどの保護地域以外で、生物多様性の保全に資する地域。民間等の取り組みにより保全が図られている地域や保全を主の目的としない管理が結果として自然環境を守ることにも貢献している地域。