北海道大学文学部・教育学部・法学部・経済学部は、ホームカミングデー2025公開講演会 「アンパンマンで描かれた死と生 やなせたかしの生涯」を9月27日に開催します。
日本人なら誰もが知っているアンパンマンというキャラクターを作った、やなせたかし(1919-2013)。戦争中に多感な時期を過ごしたやなせたかしと、妻をはじめとする周囲の人々について取材をするとそれぞれが抱える「戦争の傷や歴史の影」が見えた。戦争に運命を変えられた人、戦後の日本を支えた人たちのことを、戦後80年を機に考えてみようと、今年3月上梓した『やなせたかしの生涯』という作品にまとめた。
やなせさんの体験や思想が「合わさって一本の川のようになり」生まれたアンパンマン。困っている人に自らの顔を食べさせるのは究極の自己犠牲、つまり「死」の象徴だと受け止める。同時に、ジャムおじさんという「他者の力でよみがえること」の意味も問いかける。「死はむなしい」ことではなく、次に受け継がれていくものがある。命の輝きや生きることを強く肯定したやなせさんの思いや、時代を背負いながら軽やかに生きてきた彼の姿を知ってほしい。
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