北海道大学理学研究院附属地震火山研究観測センターは、2025年度公開講座「北海道の地震と防災」を6月14日・21日に開催します。
地震は常に突然発生します。地震の予知は出来ません。事前の備えが被害を軽減する唯一の手段です。北海道では、幸いにも最近数十年間、広域同時被災となる地震や津波の災害は発生していません。しかし、これは偶然に過ぎず、次の大地震は確実に発生します。太平洋側の千島海溝と呼ばれる十勝根室沖では、次の地震に向けてエネルギーの蓄積が進んでいて、数百年ぶりとなる超巨大地震の発生が切迫しています。道内各所に存在する活断層に加え、札幌をはじめとする内陸部、日本海沿岸、オホーツク海でも、地震・津波災害のリスクは存在しています。広域分散の地域構造をもつ北海道では、人口の急速な減少により社会基盤の脆弱化が進んでいます。以前にも増して、個人レベルでの災害リスク管理が求められる時代となっています。自然災害といえ、被災後の公的支援には相当な限界があることを改めて認識する必要があります。
地震火山研究観測センター2025年度公開講座「北海道の地震と防災」では、地震災害リスクの管理を考えるきっかけとなる情報をお伝え出来ればと考えています。地震防災対策の2つの目標である「命を守る」「生活を守る」ために、何が必要かを考える機会になって頂ければ大変うれしく思います。
詳しくはこちらをご覧ください。※北海道大学理学研究院附属地震火山研究観測センターのウェブサイトに移動します。