国際広報メディア・観光学院は、広報、メディア、ジャーナリズム、コミュニケーション、観光に関わる諸領域において、世界が直面する課題の解決に貢献する資質、能力、スキルを有した人材を育成します。本学院の教育に携わる教員が所属するメディア・コミュニケーション研究院の2つの付属研究センターでは、SDGsの「平和と公正をすべての人に」に深く関わる研究を行っています。

東アジアメディア研究センターは、韓国国際交流財団の支援を受けて、「日韓連帯フォーラム」を実施しています。平和研究を基盤にポスト冷戦時代の新たな日韓関係を探ります。過去の日韓連帯を政治的・運動論的な視点から社会的・経済的領域にまで広げ、「平和研究」に接続する試みです。また、同センターの継続的事業には「国家暴力の記憶」があります。沖縄・台湾・済州・光州のトランスナショナルに展開する記憶と和解をとおして、平和研究と和解学をベースに、東アジアの「過去の克服」の特殊性と普遍性を解明します。

メディア・ツーリズム研究センターは、2017年に「平和観光」に関する国際研究プロジェクトを開始しました。その一環として、2019年には,広島国際会議場で国際シンポジウム「Hiroshimaとピース・ツーリズム」を共催しました。また、同センターでは「ツーリズムと記憶研究」を実施しています。ノヴォシビルスク州立工科大学社会学・マスコミュニケーション学科との共同研究の成果として、学院修了者がロシア、日本、韓国、カザフスタンの研究者とともにロシア語の論集を公刊しています。