生命科学とSDGs

再生医療、食料生産、宇宙開発など科学技術はめざましく進歩した一方で、環境・エネルギー問題、感染症対策など、人類は新たな課題を乗り越えなければなりません。特定の科学や研究分野からのアプローチだけでは解決できない問題が数多くあります。「生命科学」は、基礎科学から応用開発に至るまで多様な研究分野を含む大きな融合科学で、バイオとナノを融合した素材や感染症対策など、広範囲の研究分野で急速に発展し続けています。
北海道大学は2006年に部局横断的研究組織として先端生命科学研究院、教育組織として生命科学院を設置しました。2016年には、北大近未来戦略150ビジョン達成のため、世界トップレベルのソフトマター国際研究拠点を開始し、生命科学の新領域の開拓と持続可能な社会構築に貢献する先端研究を推進しています。
学部教育では、理学部生物科学科(高分子機能学専修分野)、大学院教育では、生命科学院生命科学専攻(生命融合科学コース)およびソフトマター専攻の責任部局となり、物質科学・データサイエンス・ゲノムテクノロジー・アクティブマターなど次世代の生命科学研究をテーマとして教育研究指導を担当しています。担当教員は、SDGs目標のうち、とくに2、3、4、7、9、12、14、17に関連する研究シーズ等の取り組みから持続可能な社会の創り手となる教育を目指しています。