観光学高等研究センターは、2006年に設立された日本の国立大学初の観光研究機関です。観光はSDGsのゴール1.貧困をなくそう、8.働きがい、11.住み続けられるまちづくりを、15.陸の豊かさも守ろう、17.パートナーシップ等に高く貢献すると言われ、地域における「観光創造」をキーワードに調査・研究、学部・大学院教育、履修証明プログラムによるデスティネーション・マネージャーの養成、研究機関・研究者ネットワーク構築、観光に関わる情報の発信、産学連携や社会連携などを総合的かつ先端的に進める高等研究機関として、観光学のCOEを目指しています。

弊センターではこれまでに道内外自治体、民間企業、広域DMO等の様々なセクターと12の連携協定を締結し、地域の観光推進、持続的発展について共同研究を実施しています。
また、我が国の大学としては初の国連世界観光機関(UNWTO)正式加盟を果たし、国外の大学、現地政府、省庁との連携プログラムの実施や国際会議での研究成果報告等を積極的に進め、観光による世界的課題の解決と新たなテーマの探求に取り組んでいます。観光開発国際協力による途上国支援等の社会貢献、森林活用と観光を通じたアイヌ文化振興(平取町)、先住民族サーミの観光に関する国際共同研究、異文化対話のためのコンテンツツーリズムに関する国際共同研究、北海道大学GI-CoREへの参画はその一例です。

さらに、一般市民を対象に、地域と観光の持続可能な関係性を問う連続オンラインフォーラムを開催、その講義録は年度末に叢書としてとりまとめオンライン(HUSCAP)上で広く公開しています。